ディープな立地で日曜のみ営業のセレクトショップ

2017/11/01 04:29 更新


 「ニューススタンド」は、飲食店やストリップ劇場、ラブホテルなどが立ち並び、ディープな雰囲気が漂う東京・渋谷の百軒店にあるセレクトショップ。店の立地もさることながら、毎週日曜日だけしか営業していないにもかかわらず、ファッション好きの若者から年長者まで足を運んでいる。

 15年にオープンしたニューススタンドは、メンズウェア「オウサム」「エーティーエム」「カサノバ」、バッグ・小物雑貨ブランド「ビサイドザバッグ」、服とアート「シックタウン」の5ブランドそれぞれを手掛けるデザイナー5人で共同運営している。

 営業日の店番は5人が週替わりで担当し、品揃えは5ブランドを基本に、店番する人が売りたい商品を仕入れて販売することにしている。営業日ごとに品揃えが変化するのがユニークだ。服に限らず、本やCD、レコードなども販売している。

 運営者の1人であるオウサムのデザイナーの山本拓さんは、「我々が作る物はマス向けではないので、大手企業がやらない場所で店をやってみようと思った」という。「流行に敏感で、感度の高い人たちをつかみたかった」という通り、同店に訪れるのは「他人と違う物が欲しい人」が中心。店の情報発信はインスタグラムのみだが、「店や商品に興味を持って来店してくれる人が多い分、購買率が高い」という。

 今後は営業日の拡大を検討する。3日には、東京・恵比寿のライブハウス・クラブで、2周年パーティーを開く予定。

「ニューススタンド」の店内
左側の雑居ビルの1階に「ニューススタンド」は入居している



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