山形県南陽市にある紳士靴工場の宮城興業は、30年近く前から研修制度を設け、若い人材の受け入れ・育成に力を入れてきた。今年3月には、研修生第1号だった荒井弘史さんが社長を引き継いだ。ピーク時よりは減少したものの、現在も県内外から訪れた物作りを志す若い世代が、生産現場で働き続けている。
【関連記事】《新天地で根づきゆく種》宝島染工 手染めの世界で個性を「宝」に
研修生から社長
茨城県出身の荒井社長は山形大学在学中に宮城興業と出合い、アルバイト、契約社員を経て25歳の時に正社員となった。「働くなら好きなことをやりたいとの思いが強かった。経年変化を楽しめ、ずっと使えるグッドイヤーウェルト製法の紳士靴にほれ込み、働かせてもらった」と当時を振り返る。13年勤務した後、独立して東京・浅草で靴のデザイン事務所を開設した。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!