【ニューノーマル新戦略】澤村 春日強代表取締役社長

2020/08/28 06:15 更新



 8月25日に会社設立95周年を迎えるテキスタイル卸の澤村。得意先、仕入れ先、澤村の三者一体となり共存共栄する「スリーハートの精神」を胸に、最近では抗ウイルス商品を揃えた自社ECサイトを立ち上げるなど、ウィズコロナを見据えた事業戦略にも着手。95周年を機に社章も一新し、100周年、150周年に向けた一歩を踏み出していく。

■共存共栄から協業へ

 1925年の澤村商店設立以来、顧客、取引先とともに時代に即した柔軟な事業運営に取り組み、95周年を迎えることができました。

「取引先とのパートナーシップによる業界の繁栄と発展に向けた社会的責任」、「情報化活動の積極的な推進による取引先への貢献」、「全社員傘下による経営の推進と社員相互の生活の安定と向上」を基本理念として、企画開発力・提案力を強みにここまでやってこられたと思います。

■P&C会を復活

 今年は産地協力工場など取引先との交流を深めるパートナー&コミュニケーション会を再開させる予定でした。残念ながら延期となってしまいましたが、製造設備や研究設備を持たない弊社が生地を企画開発する上で、協力工場との連携は欠かせません。共存共栄という関係から協業へと、より一緒に取り組んでいく意識を高めていければと思います。

 95周年を機に社章も新たにします。コーポレートカラーのSAWAMURA・BLUEをベースに、社内でデザインコンペを実施、社員が自ら選ぶ形で8月末に社内で発表、表彰を行います。

95周年を機に新たに生まれ変わった〝社章〟。デザイン、 選考は自分たちの手でおこなわれた。

■開発の手は緩めず

 最近では新たな挑戦としてECを活用した自社製品のBtoB(企業間取引)、BtoC(企業対消費者取引)販売が拡大。テキスタイルにおいては企画開発力を生かしSDGs(持続可能な開発目標)に対応した素材開発も進んできました。企画開発、提案は手を緩めずに続けていきます。変化の激しい時代ですから、対応し即行動しようということで、良い意味での「朝令暮改」が今年の方針です。取引先様とのパートナーシップ、信頼関係を第一として、時流を先取りしつつ、より筋肉質な経営体質を構築していきます。

春日 強氏
1979年京都産業大学外国語学部卒、澤村入社、服地や製品の営業部門、財務部などを経る。2008年12月執行役員、2009年12月取締役管理本部長兼財務部部長、2017年12月代表取締役常務、2019年8月代表取締役副社長

澤村株式会社

〒541-0054  大阪市中央区南本町1丁目4番8号   TEL06-6264-1234(代表)

URL:http://www.sawamura-net.co.jp

[営業所]大阪中央・東京・京都・北陸(福井)・香港・台湾・ミラノ

[グループ・関係会社]株式会社プレジャージーン・株式会社ひむか・上海紗華貿易有限公司・サワムラトレーディング(タイ)



この記事に関連する記事