セレクトショップやSPA(製造小売業)の国内店舗の臨時休業が相次いでいる。4月7日に緊急事態が宣言された時点で、セレクト各社は東京や関東、関西の主力店を中心に全店の5~7割、SPAも売り上げ貢献度の大きい首都圏を中心に店を休業している。緊急事態宣言の対象以外の自治体でも外出自粛や休業要請が広がり、今週に入ってからも休業店舗は増え続けている。SPAは営業を継続している地方店とECへの送客を強化し、セレクト各社は、自社ECを軸にこの時期としては異例の10~15%オフ施策を実施するなどして、在庫消化を急いでいる。
(柏木均之)
売り上げの半分
大手SPAではファーストリテイリングのユニクロが7都府県を中心に全店の4分の1に当たる店舗を臨時休業し、その他200店強が時短営業を強いられている。無印良品も国内の半分強の店舗が臨時休業。良品計画は「関東地方が国内売り上げの半分を占めている」という。