総合アパレルメーカーの中国生産が平常に戻り始めた。新型コロナウイルス感染の影響は、ASEAN(東南アジア諸国連合)での生産や物流面での懸念に移っている。一方、国内市場では行政の外出自粛要請に伴う客数減や店舗閉鎖などによって、春夏商戦は低迷中。終息の見通しが立たないなか、今秋冬に向けた生産・販売戦略の見直しが迫られている。
(北川民夫)
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武漢を含めて稼働
中国での生産は、8~9割程度の水準まで回復している。三陽商会は「中国の各工場はほぼ通常稼働に戻ってきている」とし、湖北省武漢の工場を含め9割近くまで稼働率が回復した。ベトナムも通常稼働の状況。一方、フィリピン・マニラでは生産ラインが停止、「稼働再開日は確認中」としている。レナウンも中国の工場について、ほぼ通常通り稼働しつつあるが、ASEANでは「交通の規制などが強まっているため、納期の遅れが発生し始めている」。
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