新型コロナウイルスの影響で、中国での生産スケジュールが大きく遅れそうだ。延長された春節休みが終わり、多くの生産工場が10日から稼働するはずだったが、「中国拠点の3分の2は稼働できていない」など深刻な状況。従業員の戻りに加え、操業再開に必要な再開許可が下りていないなどで操業できず、「いつ稼働できるか」と再開が見通せない工場も多い。
一部生産振替も
帝人フロンティアグループの南通帝人は10日からの操業再開許可を受け、操業を再開した。稼働状況や他の影響については調査中。帝人中国繊維商品開発も操業再開し、同社が強い自動車関連の南通地区の日岩帝人汽車安全用布南通、帝人汽車用布加工南通も再開した。
セーレンは中国拠点であるグループ4社(蘇州、河北、電子、上海)が10日から予定通り稼働した。「サプライチェーン、部品調達など現時点で問題ない」が、状況を確認しながら対応する。