【PR】マークスタイラーは19年10月、ゾゾグループの提供する物流プラットフォームサービス「フルフィルメント by ZOZO」を採用。自社EC「ランウェイチャンネル」とECモール「ゾゾタウン」の在庫を統合したことで、欠品による販売機会ロスを防ぎ、消費者の利便性を高めると共に、物流関連作業における効率化を果たしている。
導入の背景、リプレイスのポイントを、主導したマークスタイラー北島健一氏、アラタナ松清健一氏に語ってもらった。
EC伸長、カギは“在庫”
松清 まず、導入背景として、ランウェイチャンネルの成り立ちから伺えますか?
北島 もともとあったブランドごとのECサイトを11年に統合したのがランウェイチャンネルです。ECモールのゾゾタウンもランウェイチャンネル立ち上げの頃からのお付き合いですね。ただ、実は最初はゾゾタウンはじめECモールでの販売は「WEB卸」として各ブランドの卸部門が管轄していました。ですので、売上管理や在庫管理、運用も全て自社ECサイトとは別だったんです。でも、年々ECモールの売り上げが増え、なおかつWEB卸の売り上げの大部分をゾゾタウンが占めてきたため、EC事業としてより注力して伸ばそうと、17年頃から組織、売上在庫管理、運用体制の統合を進めてきました。それが一旦完了したのが18年9月です。
松清 今回のプロジェクトがスタートしたころですね。
北島 そうです。売り上げを伸ばすには在庫ロスをいかに減らすかが重要です。だったら、売り上げ規模が大きく伸びているゾゾタウンと自社ECの在庫をデータだけでなく場所も一緒にするのが最も効率的だと。商品在庫がゾゾタウンに無くてランウェイチャンネルにはあるというような状況が発生していましたから。まず両サイトの在庫データを連携し、その上でフルフィルメント by ZOZOを活用して物理的な在庫一元化を目指しました。
全在庫にウェブからアクセス
松清 マークスタイラーはゾゾタウンでの売り上げがかなり大きいので、そこに自社EC分を加えると在庫総量が増える。かつ、ゾゾタウンと自社EC両方同時に使えるため、様々な改善につながると。全在庫にウェブからアクセスでき、店舗在庫の引き当ても実現できる。他社の事例でも欠品率が低減するデータが出ています。出店して頂いている場合は、ペイペイモールや、始まったばかりの中国向け出荷もできる仕組みなのですよ。
北島 うちではゾゾタウン以外のECモール分の在庫も引き当てられるようにしています。プロジェクト開始から1年2か月。システムだけでなく物理的に大量の在庫を動かして、ノートラブルでリプレイスできたのはすごい。
松清 弊社では過去に3年がかりで取り組んだプロジェクトの経験もあり、その時のノウハウ、人材を活用し、整理しつつ進めていけた点が良かった。と同時に、マークスタイラーとの取り組み自体がとてもスムーズだったと、社内でも声があがっていました。両社のプロジェクトメンバーはいろいろな経験をしている分、理解が早く、本音を話せるし、大事なポイントで「こうするべきです」と伝えると、皆さんが理解して前に進んで下さった。
北島 その点の信頼感は大きくて、進行などをお任せできたのはうまく行ったポイントだと思います。
松清 実際に倉庫が変わり、オペレーションの変化による負荷が増えた事は無かったですか?
北島 そこは丁寧に根回ししました。事前に担当者を集めて、「このオペレーションはこう変わります」と手厚く社内説明会を実施し、理解を深めることで結果的に社内トラブルも無し。何より、ECサイト間での在庫配分業務や欠品ロスがなくなったのは現場スタッフからも高評価でした。在庫統合って、お客さんの利便性もあるけれど、効率化やコスト削減効果も大きいんですよね。
ゾゾクオリティでの物流
松清 そこは強みです。自社で倉庫運営するとなると、設備投資、人材採用のコストや配送の確実性が永遠の課題ですが、ゾゾは投資を続けますから。人材不足で送れません、狭くてモノが置けませんという事態にはなりません。茨城県つくば市にあるゾゾベースの二号棟も稼働し、取扱高7000億円まで活用できます。
北島 今回、ゾゾタウンと在庫を一元化したことで、より一層、自社ECの差別化に注力したいですね。今後、ゾゾに期待する点は、フロント寄りの自社EC支援や店舗向け物流連動の部分です。あとはゾゾが購買データも含めて開放してくれて、マーケティングに活用できたりすると嬉しいんですが。
松清 実店舗の支援は、何らか有効なものを考えたいとゾゾとしても強く意識しているところです。僕自身も新しい事にトライしたい。ぜひ一緒にやらせて頂きたいですね。
■フルフィルメント by ZOZO
日本最大級のファッション通販サイト、ゾゾタウンの裏側を支える物流プラットフォーム「ゾゾベース」を、アパレル企業の自社EC向けに提供するサービス。自社ECとゾゾタウンの在庫を一元化、店舗を含む在庫データのリアルタイム連携を可能にし、在庫切れによる機会損失を防ぐ。入庫、ささげ、注文対応が一括化されることで効率化アップ。入荷~販売まで最短1.5日のスピード感も強みとする。戦略パートナー(※)向け特別価格で、運営手数料が0%になるのも魅力。
(※自社ECとゾゾタウンの在庫を共有し、店舗客注導入が条件)
■マークスタイラー
「ムルーア」「ダズリン」「マーキュリーデュオ」など15ブランドを擁し、11年からポータル型の直営ECサイト「ランウェイチャンネル」を開始。コーディネート投稿アプリ等も導入してO2Oを推進し、EC化率は40%まで伸長。