京阪ホールディングスのグループ会社、ビオスタイルが運営するオーガニックコスメブランド「ネモハモ」は、店舗スタッフが着用する制服として俳優の上野樹里さんがディレクターを務める「トゥイカウリ」と協業した。23年11月にオープンした関東初の直営店である新丸ビル店をはじめ、全直営店で着用している。
ネモハモは、その名の通り、植物の根も、葉も、茎も、花も、実も、植物まるごとをエキス化・配合したオーガニックコスメブランド。京阪ホールディングスの100周年を記念して立ち上げたビオスタイルから、19年にデビューした。スキンケア、ヘアケア、ボディーケア用品などを販売している。

これまでは、同社が運営する複合施設「グッドネイチャーステーション」で扱っている服を制服としていた。新店舗のオープンに伴い、人と地球に優しい物作りを行うトゥイカウリにデザインを依頼。「素材へのこだわりや物作りに親和性のあるブランドとタッグを組むことで、さらなる価値向上と認知拡大ができれば」(森英貴ビオスタイル取締役)と考えた。
デザインは、トゥイカウリのブラウスとスカートをベースにしたセットアップ。「長く着られて動きやすく、妊娠・出産などを経ても体形を気にせず着られるように仕上げた」。ニュージーランドのメリノウール・リサイクルポリエステルで手洗い可能。深みのあるパープルブラウンの生地に、ブランドカラーのオレンジで刺繍したブランド名の「NH」ロゴが映える。
タッチアップで手を洗うことが多いため、ブラウスの袖口は内側にゴムを入れるなど、ディテールにもこだわった。バックスタイルのみヒップが隠れる丈にしたことで、裾はインでもアウトでも着用できる。スタッフからは「着こなしを工夫できて楽しい」と好評だ。

次回、春夏向けの制服の企画にも意欲を示している。心地の良い制服が長く働くモチベーションになったり、「あの制服を着て働きたい」と思ってもらえたり、様々な動機になることを目指す。