《業界団体トップに聞く》日本ボディファッション協会(NBF)塚本能交会長 消費者との接点、商品開発を強化

2023/08/18 13:00 更新有料会員限定


塚本会長

 コロナ禍前には回復していないものの、21、22年と2年連続で日本ボディファッション協会(NBF)の出荷量は増加。原材料などのコストアップを背景に価格も一定上昇基調にある。ランジェリー・ファンデーションは、富裕層の購買意欲の回復を受け、中高級品が堅調な半面、ボリュームゾーンの回復が鈍い。商品開発、消費者接点の強化などが課題だ。

【関連記事】日本ボディファッション協会22年出荷実績 数量おおむね復調も肌着、ホームウェアが減少

買い替え需要に期待

 ――業界全体の今後の見通しは。

 百貨店・量販店・専門店をはじめ既存販路は順調に回復し、近年は各社が直営店舗やECを伸ばしています。OEM(相手先ブランドによる生産)も拡大基調です。半面、大手量販店の衣料品売り場の縮小などもあり、自分でリアルな売り場を作るか、消費者のスマートフォンの中に売り場を作るか、お客様との接点作りにさらに投資していく必要があるでしょう。リベンジ消費のなか、実用衣料的な性格の強い下着類の消費は後回しになっていましたが、賃金やボーナスの上昇を受け、消費者心理も変化してきています。新たな買い替え需要が高まると考えています。いずれにせよ、本当に景気が良くなったと実感できるには、もう少し時間がかかると思っています。

生活様式変化が好機

 ――商品動向は。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事