那覇オーパ開業 トレンドと沖縄らしさの融合目指す

2018/10/16 06:25 更新


 那覇オーパが13日、開業した。運営するOPAは、イオンモールのグループ会社として都市部での成長戦略の確立を目指している。そのためアパレルにとどまらないライフスタイルの打ち出しを追求してきた。那覇でも食関連、雑貨を充実した。トレンドと沖縄らしさの融合を目指しており、地域の専門店の魅力を掘り起こす機能も盛り込んだ。

(田村光龍)

 那覇オーパはモノレール・旭橋駅前のバスターミナル再開発ビルの2、3階に入る。総賃貸面積は5200平方メートルでテナント数は50店。那覇では13年まで営業していた。かつては繁華街の国際通りにありヤングファッションの施設だったが、5年ぶりの営業となる今回は行政、大手企業が集まる中心部に場所を移しての出店となった。周辺の就労者や住民、バスや同居する県立図書館の利用者、さらには空港につながるモノレールからの内外の観光客など、20~40代を中心としつつ「エイジで切らない」(奥田晴彦社長)幅広い層を集める。

 そのため50店のうち20店を食関連が占める。エントランスフロアの2階と分け、3階にはダイソーや携帯電話ショップを集積している。ファッション関連のジェラートピケ、ミラオーウェン、コスメキッチン、ラヴィジュールなどをはじめ沖縄初のテナントが25店あり、エリアになかったトレンドを発信する。サマンサモスモス・オタンタマン、ABCマートプレミアステージなどもある。

 水戸オーパ、高崎オーパの出店、既存施設の改装で進めてきた、ヤングを中心としたファッションの館ではない、食を含めたライフスタイル全般をカバーする館としての打ち出しを那覇オーパでも追求する。

 さらに那覇では14店が沖縄発で地域の魅力を打ち出す。2階の物販エリア中央部分を〝チャレンジングゾーン〟として、短期間の契約や什器を持ち込めば開店できる造作にするなど「出店のハードルを下げる」インキュベーション機能を持つ。地元企業が開発したキキル、タンボなど7店を呼び込んでいる。今後は各区画の面積を小割りにすることも検討している。地域からの出店を促し、常に新しさを打ち出す。

 13日は開店前に800人が並ぶなど順調に立ち上がった。面積は限られるが年間300万人を集める計画だ。

年間300万人の集客を見込む


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