18年に自社ブランド「アビトーキョー」を出し、21年にはファッションのライブコマース通販「1899mall」を開きました。サービスは国内からスタートしましたが、ともに目指すは世界。課題はたくさんありますが、一つずつ潰していっています。
アビトーキョーで言えば、スピード感。型数も多くて早い方だとは思いますが、もっとスピードを上げたい。安くて早くてバラエティー豊富なブランドが流行していますが、日本出身のサービスなので品質の高さも担保し、競争力にしたい。来年からは中国市場の開拓にも乗り出します。
モールのクリエイター店舗数はまず3000店を目指します。インフルエンサーを抱える会社などと協業しどんどん増やしたい。商品では日本の優れたものをもっと集めないと。まだまだ足りません。洋服だけでなく、コスメや美容機器などたくさんありますから。
同時に、中国の独身の日ではないですが、モールの開設日である10月10日を「1010」(ダブルテン)として日本のファッション産業を盛り上げるイベントにしたい。すごい数のライバーがオンラインで接客をして販売が活性化するというのはまだ日本ではないですから、何としてもやってみたいですね。
会員数か参加ブランド数かまだ決めていませんが、タイミングが来たら一気にアクセルを踏みます。CMなど広告で一気に認知を上げてライブコマースの市場を中国みたいに大きくしたいですね。そうなった段階で株式の公開も視野に入れています。
(Sホールディングス社長)
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「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。