ミューラル初のショー、ややダークに

2016/04/05 10:06 更新


 「ミューラル」(村松祐輔、関口愛弓)は16~17年秋冬、初めてショー形式でプレゼンテーションをした。持ち味であるガーリーでコケティッシュな感覚をベースに、今季はややダークなファンタジームードを取り入れている。

 キーとなる素材は、ここ数シーズン、和歌山の工場と取り組んでいるフェイクファーだ。赤やパープル、ダークグリーンに染めたファーをはぎ合わせて、ボーダー柄のコートに仕立てる。ウール地のテーラードコートは、袖に載せたカトレアの花刺繍がポイント。ベースボールキャップの刺繍のように立体感があって、少し毒っ気をにおわせる。インナーは、レースのボウブラウスにジャージーのトラックスーツなど、旬のアイテムがいっぱい。

 10年にスタートし、伊勢丹新宿本店や西武池袋本店など、ここ数シーズンでじわじわ卸し先を広げつつある。ショーは来シーズンも継続し、認知度向上を目指す。(五十君花実、写真=加茂ヒロユキ)

ミューラル



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