デサントジャパンは7日、東京・銀座の並木通り沿いに、ゴルフウェアブランド「マンシングウェア」のグローバル旗艦店「マンシングウェアクラブハウス銀座」を開業する。年間1200万人もの外国人が訪れる銀座地区に16年ぶりの直営店を設け、情報発信の強化と外国人客の取り込みを狙う。商品の約4割を日常に使えるライフスタイルコレクションで構成し、ゴルフウェアと融合した新たなMDも試みる。売り上げは開業3年目(20年4月~21年3月)に3億円を目指す。
マンシングウェアでは、デサント時代に1972年から30年にわたって銀座地区に直営店を構えていた。現在、ブランドのリニューアルとアジア地域でのイメージ統一に取り組んでおり、同店はブランドの新たな世界をアジア全域へ発信する役割を担う。
デサントグループのネットワークを活用してアジア全域から集客し、初年度は店舗売り上げの約2割を外国人客で占めたい考えだ。
商品では、ブランドの主力品であるポロシャツを強く訴求する。日本製の「ワンシング・バイ・マンシングウェア」シリーズのほか、60~70年代のアーカイブから企画し、米国で生産した「ヴィンテージポロ」や、世界的に希少な綿種を使った「旅するポロ」などを揃える。同店オープンに合わせて商品化したホームウェアなど、新たなライフスタイルコレクションも導入する。
新店は既存流通へのアピールの場にもなる。今春夏に投入する350型のうち、ゴルフウェアが4割、ライフスタイルが4割、雑貨が2割を占め、ゴルフウェアが軸の百貨店の既存売り場と大きく異なるMDを組む。ライフスタイルコレクションを扱うには従来より広い65平方メートル以上の売り場が必要で、新店開業をテコに既存売り場の面積拡大も狙う。新店は3層で、面積は計330平方メートル。




