デサントジャパン「マンシングウェア」 銀座に旗艦店

2018/04/06 04:25 更新


 デサントジャパンは7日、東京・銀座の並木通り沿いに、ゴルフウェアブランド「マンシングウェア」のグローバル旗艦店「マンシングウェアクラブハウス銀座」を開業する。年間1200万人もの外国人が訪れる銀座地区に16年ぶりの直営店を設け、情報発信の強化と外国人客の取り込みを狙う。商品の約4割を日常に使えるライフスタイルコレクションで構成し、ゴルフウェアと融合した新たなMDも試みる。売り上げは開業3年目(20年4月~21年3月)に3億円を目指す。

 マンシングウェアでは、デサント時代に1972年から30年にわたって銀座地区に直営店を構えていた。現在、ブランドのリニューアルとアジア地域でのイメージ統一に取り組んでおり、同店はブランドの新たな世界をアジア全域へ発信する役割を担う。

 デサントグループのネットワークを活用してアジア全域から集客し、初年度は店舗売り上げの約2割を外国人客で占めたい考えだ。

 商品では、ブランドの主力品であるポロシャツを強く訴求する。日本製の「ワンシング・バイ・マンシングウェア」シリーズのほか、60~70年代のアーカイブから企画し、米国で生産した「ヴィンテージポロ」や、世界的に希少な綿種を使った「旅するポロ」などを揃える。同店オープンに合わせて商品化したホームウェアなど、新たなライフスタイルコレクションも導入する。

 新店は既存流通へのアピールの場にもなる。今春夏に投入する350型のうち、ゴルフウェアが4割、ライフスタイルが4割、雑貨が2割を占め、ゴルフウェアが軸の百貨店の既存売り場と大きく異なるMDを組む。ライフスタイルコレクションを扱うには従来より広い65平方メートル以上の売り場が必要で、新店開業をテコに既存売り場の面積拡大も狙う。新店は3層で、面積は計330平方メートル。

ファサードにはブランドの主力アイテムであるポロシャツの鹿の子編みをステンレス素材で表現し、ワンポイントのロゴマークを配した
1階のポップアップスペース
1階入り口付近にはシーズンごとの打ち出し商品を陳列。立体裁断で動きやすいジャケットやサマーニット製品、ビックパーカなど日常で使える商品が並ぶ
2階奥は、ブランド創設者であるジョージ・マンシング氏の部屋をイメージした空間を設けた
クラブハウスのロッカールームをイメージした3階の売り場


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