無印良品の自社ECのメンテナンス期間が長期化している。昨年12月31日にECを停止し、当初は停止期間を今年1月1日までとしていたが、その後1月上旬に延長、13日午後5時にはウェブ上で「システムメンテナンスに想定以上の時間を要しているため、再開予定を1月下旬に再延期する」とのコメントを出し、停止した状態が続いている。
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メンテナンスは良品計画の基幹システム更新に伴うものだ。グローバルな事業拡大を前提に社内の基幹システムの入れ替えを会計、顧客、商品の3領域で進めている。日本では1月1日から導入を始め、世界の主要国には8月までに導入、9月には新たな基幹システムが稼働し、1年くらいかけてすべてのシステムがグローバルで導入を完了する計画だ。
自社ECと顧客向けアプリケーションの「ムジパスポート」もシステム更新に伴い、メンテナンスを行うことを決め、19年12月下旬から実施についてウェブ上で告知していた。当初、停止期間は12月31日午前0時~1月1日午後1時とし、年明け商戦に支障の出ないタイミングで自社ECを再開する計画だったが、予定より時間がかかることが判明し、1月上旬に再開を延期していた。
松﨑曉社長は、10日の第3四半期決算の会見において「できれば一両日中、遅くとも1月上旬の再開に向け、鋭意努力している」との考えを示していたが、再開はかなわず、停止期間を再延長することになった。