ムジコム東池袋オープン 食中心の品揃えで小型店拡大を検証

2022/01/14 06:27 更新


生活圏やオフィス街での小型店の可能性を探る考えだ

 良品計画は1月14日、本社ビルの1階に「MUJIcom(ムジコム)東池袋」をオープンする。ムジコムはこれまで駅ナカなど人の往来の多い立地に出してきた小型店だが、東池袋では近隣の住民やオフィスで働く人たち向けに弁当、総菜を含む食品を中心に日々の生活に必要な商品を販売する。初の中食サービスを始めるほか、地域密着型の取り組みとしてフードドライブや商品の24時間受け取りロッカー、近隣の商店の紹介なども行う。

 売り場面積401平方メートルの店内では1200品目を販売する。そのほとんどがレトルトや冷凍食品を含めた食品で、衣料・雑貨は下着や靴下など40品目、生活雑貨は80品目に絞った。中食の「ムジキッチン」では店内で調理した総菜を量り売りするほか、弁当も毎日2種類を店内で調理、提供する。

 大型店の出店が難しい都心部で、限られた売り場面積の中で総菜や食品、日用品など日々の生活に使う商品に絞った店を生活圏やオフィスの多い立地に出すことを考えた。良品計画の本社ビル1階にあるため、日々の運営で得た客からのニーズを店舗から本社に素早く伝え、品揃えを変化させる考え。

 良品計画は22年8月期~24年8月期の3カ年で、国内の店舗数を100店増やす計画で、大型店はスーパー隣接型店舗の出店を拡大している。ムジコムは現在27店あるが、駅ナカなどが多い。地域住民とオフィスワーカー向けの小型店の品揃えやサービスを東池袋店で検証し、出店拡大の可能性を模索するという。

食品は大型店と同様全品番を売る
店内調理で弁当や総菜も販売する


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