24～25年秋冬ミラノウニカトレンド　クラシックをアップデート

梳毛リップストップフランネル（ヴィターレ・バルベリス・カノニコ）

　【ミラノ＝三冨裕騎】24～25年秋冬に向けた国際素材見本市ミラノウニカ（MU）では、クラシックな素材に機能や光沢、柔らかなドレープなどを加えてアップデートした表現が目立った。金や銀、銅などラメ使いのバリエーションのほか、より高級感を出す獣毛混の提案も見られる。

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　今回のトレンドテーマは「MUコミュニティー」。ステファノ・ファッダMUトレンドディレクターは「市場の状況が良くない。戦争やインフレで、コロナ禍が明けて上がった雰囲気が落ち込んでしまった。社会・政治はこうした課題を解決してくれず、同じスタイル、志向のコミュニティーの中にいることで安心できるのでは」と語る。獣毛混など暖かく包まれるイメージの「ファミリーコミュニティー」、クチュールを意識した光沢や工芸的な生地、赤やオレンジ、紫など力強い色合いの「カルチャーコミュニティー」、アンダーグラウンドでジェンダーレスな雰囲気のクラシック素材を意識した「ナイトコミュニティー」の三つのテーマでトレンド生地を集積した。