【ミラノ=三冨裕騎】国際素材見本市のミラノウニカ(MU)24~25年秋冬が、7月11日に開幕した。出展社数は562社となり、コロナ禍前を上回る水準となった。うちイタリア企業が403社、日本からは出展者不在エリア「JOBプラス」を含め30社が参加した。
コロナ禍の影響が減ったことで中国や韓国といったアジア圏からの来場が伸び、初日から会場はにぎわいを見せた。アレッサンドロ・バルベリス・カノニコMU会長は、開会式で「エレガンスに回帰する動きが見られる。イタリアはもともとフォーマル向けの生地が強く、テーラーメイドだがリラックステイストのある生地や、コンフォート、長く着られる耐久性といった機能が求められるだろう」と更なる生地の高度化と拡販に向け期待を込めた。