レディス服「萠」(もゆる) フランスに直営店

2017/05/29 04:23 更新


 レディスアパレルメーカーの萠インターナショナルは今春、フランス領バスク地方の高級リゾート地、ビアリッツに、オリジナルブランド「」(もゆる)の海外初の直営店をオープンした。

 店舗は2階建ての2フロアで総店舗面積は約60平方メートル。顧客は50~60代の富裕層が中心だが「母娘で購買するケースもある」(加藤美智子社長)など、現地でノンエージブランドとして認知されている。

 ブランドのデザインコンセプトは「大地、風、自由・風を感じる服」。ビアリッツの店内にはゆったりとしたシルエットの商品がフルアイテムで揃う。今春夏向けではシルク生地を特殊染料で黒に染め、それを中国の特定地域の地層に半年間埋めることで、独特の光沢を出した生地を使用したワンピース(6万8000円)を販売。

 織り幅約4メートルの綿の手織り生地を使った、体を包み込むようなビッグシルエットシャツ(2万3000円)もある。“アシッドウォッシュ”や“エンザイムウォッシュ”によるビンテージ加工を施したシャツなども人気となっている。「現地では特に天然素材使いや大きなパネルの手描き調の柄が好評」としている。

 萠ブランドはこれまで仏フーズネクスト展や米コーテリ展のほか独、ロンドンなどの展示会に出展。現在はフランス、米国、イタリア、ドイツ、ロシア、オーストラリアなどにエージェントを持ち海外では約500店で販売している。国内の直営店は東京・銀座、代官山と阪急うめだ本店の3店。

 加藤美智子社長は「世界各地の富裕層には共通したライフスタイルがある。健康的でリラックスしたマインドを持ちながら音楽や芸術など幅広い分野に興味を持っている。この階層を対象にしたファッションを発信する」としている。

「大地、風、自由」のデザインコンセプトをショップから発信する



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