モリト 保冷剤内蔵のジャケット開発 猛暑対策などに

2018/01/23 11:00 更新


 モリトはアイ・ティー・イーが開発した高性能の保冷剤「アイスバッテリー」を内蔵した保冷ジャケット「アイスバッテリークールジャケット」を開発した。猛暑対策や高温現場での作業用対策商品として、3月から販売を始める。

 アイスバッテリーはマイナス18度以下の冷凍室(家庭内冷蔵庫の冷凍室でも可能)で手軽に冷凍でき、30度の環境下でも4時間以上低温状態を保てる保冷剤。凍らせることなく低温状態を保つことが必要な血液などを含む医薬品や生鮮食品、冷凍食品などの輸送や車内販売や、航空機や貨物鉄道、トラックなどでの保冷・低温輸送などに幅広く活用されている。CO2(二酸化炭素)の発生を抑える効果も期待できる。

 モリトはアイスバッテリーをクールジャケット(ベスト状のジャケット)の冷やしたい部分に装着することで、より快適な職場環境を実現する。アイスバッテリーを面ファスナー「マジックテープ」でクールジャケットの内側の背中やわきの下などに装着して着用する。

 クールジャケットはポリエステルのメッシュとゴムベルトを使用し、胸前のバックルで着脱する。ジャケットはアイスバッテリーを外せば家庭で洗濯でき、アイスバッテリーは何度も使用できる。体形に合わせてゴムベルトの伸縮とマジックテープでアイスバッテリーの位置を調節できる。着用試験では、30度の環境下で4時間後もアイスバッテリーがある部分は25度の状態を維持した。

 夏場の高温下の作業現場やスポーツ観戦、介護現場、日常生活での猛暑対策などを視野に販売を開始する。小売価格は2万1060円(税込み)。 

アイスバッテリーを装着したクールジャケット



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