三越日本橋本店は、高感度上質戦略や顧客と個でつながるCRM(顧客情報管理)戦略で業績の急回復に結び付ける。22年度売上高は前期比21%増の1384億円となり、コロナ禍前の19年度(1330億円)を上回った。23年度は19年を73億円上回る1403億円を見込む。
(松浦治)
丸井良太本店長による顧客構造の変化や三越創業350周年についての事業説明会を開いた。22年度の増収の要因は第一に「個のお客様とつながりが深まり、同時に若返りが進んだこと」という。自社アプリやカードなど識別顧客の売り上げ構成比が19年度の54%に対して11ポイント増の65%に高まった。同様に年間100万円以上の購入客の割合が19年度の43%から53%へ拡大した。高感度上質戦略を通じ、特選ブランドや時計・宝飾品、美術など高額品が大きく伸びた。
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