伊勢丹新宿本店メンズ館は24年秋冬、富裕層で需要が高まっている高価格帯のスニーカーを打ち出す。レザーアイテムにフォーカスした催事「ISETANレザー博」では、「ダンヒル」のオーダーシューズなどベーシックな高級ドレスシューズを強化する。
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「ドレッシーな高級スニーカーが欧州で売れ始めている。日本ではまだ扱いが少ない」とし、「サントーニ」「ヘンダーソン」など、10万円前後のスニーカーを充実する。革の質だけでなく、木型や縫製のこだわりによる履き心地の良さも魅力だ。
ドレスシューズでは「カルマンソロジー」「フォルメ」などの国内ブランドを拡充する。合わせやすい黒を軸にひねりのあるデザインのアイテムをセレクトし、「服と合わせて楽しい」品揃えにする。中心価格は10万円台前半。
イベントの目玉のダンヒルのオーダーサービスは、定番のドレスシューズを好きな革で作ることができる。ここで獲得した新規客を館内の同ブランドの店舗へ送客、顧客化する狙いもある。英高級靴「チャーチ」の、日本では流通が少ない最上級ラインも特別に販売する。
バッグはインポートブランドの値上がりを受け、国内ブランドを強化する。老舗の大峡製鞄の定番ダレスバッグから、19年にスタートしたブランド「アンノウンプロダクツ」のショッパー風のレザートートバッグまで、幅広く揃える。