三越伊勢丹のアップサイクル企画第2弾 デニムに加え残反を再利用

2023/08/30 07:58 更新


「ピースdeミライ」プロジェクトで連携した学生の作品

 三越伊勢丹は、アップサイクル企画の第2弾「ピースdeミライ」を10月11~24日に実施する。22年3月に開催したユーズドストックのデニムに加えて、国内外生地メーカーの残反を再生する。「ファッションを通じて新しい未来を示唆していく」と業界が抱える社会課題を自社だけでなく、企業の垣根を越えて連携する。国内外50ブランドやアーティストが物作りに、阪急阪神百貨店やセレクトショップが販売に参画する。取り扱いブランド、商品は店舗ごとで異なる。

 第2弾は、「リーバイス」のユーズドデニムのほか、「リバティ・ファブリック」「クヴァドラ」、尾州産地11社のツイード、「マリメッコ」の五つのメーカー・産地の生地の残反を「ピース」に様々な商品として生まれ変わる。ユーズドデニムは、アイロンプレスのヤマサワプレス(東京)が米国から輸入し、丁寧に洗浄したもので、素材としてスニーカー、フィギュア、帽子、バッグなどに再利用した。残反は各社の倉庫に保管されていたもので、オーダーシャツ、コート、スツールなど商品領域を横断して製品化した。

 また、次の世代を担う若手クリエイターを応援するのを目的に、服飾を学ぶ学生と連携する。伊勢丹新宿本店は文化服装学院、エスモード、多摩美術大学の学生が参加し、期間中に同店のウインドー、店頭に作品を展示する。阪急うめだ本店も関西を中心とした企業と大阪文化服装学院と連携して作品を紹介する。

 店頭での販売、イベントに先立って、楽天ファッション・ウィーク東京の開催期間中の8月30日まで、渋谷ヒカリエ会場に出品している。

楽天ファッション・ウィーク東京の渋谷ヒカリエ会場にプロジェクトの協業品を出品

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