三井不動産 今春ららぽーと豊洲を大型改装・増床

2020/01/21 16:00 更新


 三井不動産はアーバンドックららぽーと豊洲(東京都江東区)を大型改装・増床する。3月18日オープン店舗を中心に、全店の約36%にあたる66店を刷新するとともに、隣接地に4月24日に開業する大型複合施設「豊洲ベイサイドクロス」内の商業施設36店を新エリア「ららぽーと豊洲3」とする。周辺でのマンション開発によって子育てファミリーを中心に居住人口が増え、オフィスゾーンが入るベイサイドクロスの開業で就業者の増加も見込まれることを踏まえ、強みである高感度ファッションのほか、食、キッズなどを拡充、共用部も再整備する。半径5キロ圏の足元商圏客の需要を拡大する。

 新エリアのオープンに伴い、既存の本館を「ららぽーと豊洲1」、食品スーパー、スポーツクラブなどが入るアネックス館を「ららぽーと豊洲2」とする。3棟を全てデッキでつなげ、東京メトロとゆりかもめの豊洲駅と直結させることで回遊性と利便性を高める。ららぽーと3の新設によって、店舗数は178店から214店に増え、店舗面積は約6万平方メートルから約6万7000平方メートルに拡大する。

 既存棟の改装はららぽーと1で行う。新店は26。既存の「ナノ・ユニバース」「RHCロンハーマン」「アーバンリサーチドアーズ」などが「好調で高感度ファッションへのニーズが高い」ことを踏まえ、「ポロ・ラルフローレン」を入れるなどファッションを強化する。スポーツライフスタイル分野も充実し、「デサントステーション」「ナージー」、アウトドアライフスタイルのセレクトショップで、都内初出店となる「アウトサイド・ザ・ボックス」、「エーグル」「オークリーストア」を導入する。

 これまで店舗面積が限られていたため、「お客のニーズがありながら、対応できなかった」キッズの大型店も区画再編によって導入。「アカチャンホンポ」「トイザらス」を入れるほか、靴「ゲンキ・キッズ」、ファッション「プティ・マイン」も導入する。ららぽーと3には子供向けカルチャースクールを入れる。アカチャンホンポの近接地に授乳室を増設するなど「子育てママが快適に過ごせる」環境を整える。

 飲食店も拡充し、ららぽーと3を含めて23店増やす。同1のフードコートを増床し、100席増やし計900席とし、店舗数も2店増の13店にする。タピオカドリンクの人気店「ゴンチャ」や「フタバフルーツパーラー」などを入れ、昼と夜以外の需要を取り込む。海側のカウンター席やソファ席を新設、ファミリーエリアを拡大する。このほか、「憩いの場としての魅力向上」のため、既存2棟の外壁デザインを刷新する。

 同SCは06年10月に開業。商圏人口の拡大とともに、順調に売り上げを伸ばしている。19年3月期売上高は404億円(前期比約2%増)で最高額を更新した。開業来最大規模となる今回の改装によって、来期は既存2棟だけで最高売上高の更新を目指す。



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