三井アウトレットパーク台中港 約170店で12月12日に

2018/10/02 06:26 更新


 三井不動産は台湾・台中市にアウトレットモール「三井アウトレットパーク(MOP)台中港」を12月12日にグランドオープンする。台湾では16年1月に台北市近くの新北市に開業したMOP台湾林口に続く2施設目のSC。台湾初出店19店を含む約170店が出店、店舗は11月下旬から順次オープンする。台湾林口での成果も踏まえ、ファッション・雑貨、スポーツブランドの幅を広げると同時に、日系店舗を中心に飲食店を充実する。観光地に立地することから、エンターテインメント機能も強化する。ファミリー層を中心に広域からの集客を目指す。

(有井学)

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 16年9月に設立した現地法人、台湾三井不動産(台北市)の全額出資のプロジェクト会社が事業を行う。台中空港から約9キロ、市中心部から約22キロの距離で、台中港フェリーターミナルの隣接地に開業する。敷地面積は約18万平方メートル。延べ床面積約6万平方メートル、店舗面積約3万5000平方メートル。台湾中部のアウトレットでは「最大級」という。ウォーターフロントに立地する環境を生かし、港のコンテナをモチーフにした1階建てのオープンモールと、2階建てのエンクローズドモールを組み合わせたハイブリッドモールとする。

 ファッション・雑貨は「アーバンリサーチ・アウトレット」「サマンサタバサ」「フェスタリアトウキョウ」「ワコール」「ジンズ」などの日本ブランドのほか、「カルバンクライン」「ポールスミス」「セントジョン」「フォリフォリ」「トゥミ」などの欧米有力ブランドが数多く出店。ラグジュアリーブランド「夏姿陳」など台湾ブランドも揃える。「ナイキ」「アディダス」「ザ・ノース・フェイス」「アシックス」「ミズノ」などの有力スポーツ・アウトドアブランドも入る。

 飲食店は台湾での日本食人気の高まりと台湾林口での成果を踏まえ、日系店舗を積極導入、台湾林口に比べて増やす。オープンモール1階とエンクローズドモール2階に設ける飲食店ゾーンには「J.S.フーディーズトウキョウ」「猿田彦珈琲」「串家物語」、台湾初出店となる「鎌倉紅葉茶屋」などが入る。エンクローズドモール2階には海が一望できるデッキ席を作る。約1000席で、15店が入るフードコートも開設する。天丼店「金子半之助」や親子丼主力店「鶏三和」、うどん店「宮武讃岐うどん」など同社の国内SCにも出店している人気店のほか、台湾初出店の「十勝豚丼いっぴん」「和風洋食・銀座宮下」などが出る。

 さらに、屋外に観覧車、台湾初進出となる人工雪のテーマパーク「スノータウン」、日本のCQアメニックの室内遊園地「アソビ・スクエア」を配置、「時間消費機能」も充実する。

 台湾林口と同様、授乳室、おむつ替え台、キッズトイレの整備やフードコート内でのキッズエリアの設置、全館無料Wi‐Fiの導入など「日本のディベロッパーらしいサービス」も行う。台湾林口と日本のMOPでも優待サービスを受けられる提携クレジットカードを発行するなど、日本への誘客も狙う。



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