若い世代のマインドが市場を変える

2015/05/26 06:06 更新


 人や動物、地球環境に配慮した生産工程、途上国の物作りや女性の支援につながるエシカル(倫理的な)ファッションへの注目が高まっている。5月は世界フェアトレード月間、6月は環境月間で、様々なイベントや期間限定店が開かれている。

(壁田知佳子)

 伊勢丹新宿本店は「グローバルグリーンキャンペーン」の一環として、イセタンガールの編集コーナー「アキュートガール」とイーストパークでエシカルファッションの期間限定店を11~19日に開催した。キャンペーンは衣食住全般にわたり毎年行い、今年も様々な売り場で連動して行っているが、ヤングファッションでエシカルを打ち出すのは初めて。

 そごう横浜店は19日~6月1日、15のエシカルブランドが参加する過去最大規模の期間限定店を開き、渋谷ヒカリエ・シンクスは14日~6月17日、全館キャンペーンとして初めてエシカルを取り上げている。家具やコスメ、食も取り入れた売り場作りやキャンペーンも増え、以前よりも大きな規模でエシカルが提案されている。「これまでは『環境に優しい』などと言っていたが、今年は積極的にエシカルという言葉が使われている」(竹村伊央エシカルファッションジャパン=EFJ=代表)ことも新しい動きだろう。

 各店ともパネル展示やワークショップ、セミナーを開き、エシカルに気づき、知り、体験する消費者参加型のイベントを併催し、盛り上げている。伊勢丹新宿本店ではエシカルブランド「インヒールズ」やEFJ、そごう横浜店はEFJとピーストゥピース、シンクスはアッシュ・ペー・フランスの合同展ルームスが運営やプロデュースに協力している。



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