【ミラノ=小笠原拓郎、青木規子】25~26年秋冬ミラノ・ファッションウィークは、ブランドの物作りの強みを前面に出したコレクションが相次いだ。コンセプチュアルなデコンストラクト(解体再構築)のデザインやレザーグッズのクオリティーを生かしたクリエイションが目立つ。
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エムエム6・メゾン・マルジェラは、ブランドの物作りの一つでもあるデコンストラクトのデザインで見せた。フォルムは大きく分けて二つあり、一つはショルダーパッドを利かせたスクエアショルダーの構築的なライン。もう一つは背中に生地を足して分量に余裕を作ることで生まれるドロップショルダーの、ドレープいっぱいのラインだ。ジャケットやコート、サファリシャツからセーターまでスクエアショルダーの構築的なシルエットで作られる。あるいはコートやジャケットは生地を足すことでずるずると布を揺らしたシルエットへと変化する。

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