マイケル・コース21年春夏コレクション 自然と都会の均衡をリラックス気分で

2020/10/26 06:26 更新


 「マイケル・コース」はこのほど、21年春夏コレクションのランウェーショーをデジタル配信した。コレクションの背景を紹介する動画は、マイケルが不安と楽観的な気分を抱えながら、マスクをして夜のグリニッジビレッジを歩くシーンで始まる。やがて春の花と日だまりに自然と再生を感じ、ビルの屋上にあるコミュニティーガーデンを会場に選んだ話へ続く。「豊かな自然と再生を、都会のレンズを通して見つめたくなった」と語り、スタッフとの制作現場を切り取って見せた。コミュニティーガーデンプロジェクトを指揮するベッド・ミドラー、ショーでキャロル・キングの歌を熱唱した新人歌手のサマンサ・ディアスのトークも含む。ニューヨークへの愛と希望をいっぱい詰め込んだ。

 服は、着回ししやすそうなミニマルなライン。テーラードジャケット、シャツドレス、トレンチコート、パンツスーツ、マニッシュなベストといったメンズライクなアイテムは、たっぷりした量感が風になびき、リラックス感を漂わす。ロング丈のプリーツスカート、フリンジ、イレギュラーヘム、オーバーサイズのセーターが、イージーなラグジュアリーを感じさせる。ベアバック、ベアショルダー、深いスリットで官能的な気分も入れた。マイケルは最後に、「VOTE」(投票)の文字入りTシャツを着て登場した。


(ニューヨーク=杉本佳子通信員)




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