18年春夏欧州メンズコレクションでスポーツの流れが強まった。ダイビングやサイクリング、登山などのスポーツを背景にしたアイテムをテーラードと組み合わせたり、カジュアルにコーディネートする。そんなスポーツミックスが一大トレンドだ。
春夏らしくトロピカルなリゾートを背景にした柄やアイテムも広がった。砂漠の乾いた空気をはらんだサファリイメージも目立つ。英国調の流れもある。英国調の素材を生かしたパンツやジャケットをスポーツやトロピカルと組み合わせるこなし方だ。
ここ数シーズンのメンズトレンドにラグジュアリーストリートと呼ばれるスタイルがある。ぜいたくなファーやシルクのアイテムを、トラックスーツをはじめとするスポーツアイテムと組み合わせる。そんなストリートを背景にしたラインだ。この流れを後押ししたのが、SNS（交流サイト）を使ったビジネス。有名ミュージシャンやインフルエンサーに着せることで、ストリートスタイルがクールなイメージになった。
ましてや、次の春夏はストリートからラグジュアリーブランドまでスポーツスタイルがあふれかえる。その時にこれまで通りのSNS効果で売れるのか。スポーツスタイルといえども、背景にあるストーリー性やクラフトテクニックといったオリジナリティーが問われている。
