レディスの有力セレクトショップではここ数年、国内デザイナーブランドが存在感を増している。円安と物価高を受けて、インポートが高嶺(たかね)の花となり買い付け量が減少。国内ブランドがその座を受け継ぐ形になっている。
特に目立つのは「ケイスケヨシダ」「T.T」「ピリングス」といった若手や中堅。以前から人気があったブランドも需要がさらに高まっている。
その理由は価格面だけではない。時代の気分をしっかりと捉えた日常着であるとともに、ひねりが利いている点も魅力の一つ。日本人の体形にあったパターンも安心感を与える。国内産地と組んで丁寧に作るブランドも多い。商品と価格のバランスの良さが、改めて評価されている。
一方で、他店とバッティングしてしまう課題もある。店ごとに買い付けアイテムのバリエーションは違うとはいえ、そこかしこに並ぶと店の同質化につながるため、26~27年秋冬は差別化を意識した企画も目を引いた。
バーニーズニューヨークが力を入れたのは、「カナコサカイ」や「イレニサ」の別注。サテンのブラウスや薄手のニットトップなど、軽やかさや機能性を意識したアイテムを、一からデザイナーと話し合って仕立てた。「若年層にも素敵な服を着ておしゃれしてもらうために、アフォーダブルなものを提案したい」という思いが詰まっている。
