《めてみみ》服飾から宝飾への転職

2026/07/24 06:24 更新NEW!


 「〇月〇日を最終日として退職することとなりました」。退社を知らせるメールがしばしば届く。特に外資系のアパレルから宝飾への転職が増えていると感じる。

 とりわけ、ここ1年でそうした事例が増えた。その多くは広報の仕事だが、中には経営者として服飾から宝飾へと移籍するケースも見かける。確かに今、広報の仕事は、かつてと大きく変わっていると聞く。広報分野における日本市場の相対的価値がかつてほど高くないのだろうか、外資系アパレルには服のサンプルが以前ほどは多く揃わない。貸出業務よりも、インフルエンサー対応の仕事が増えた。こうした業務内容の変化も移籍の背景にあるのだろう。

 「宝飾はまだ伸びしろがある」。宝飾系企業へと転職したある経営者は、着任にあたりそう語っていた。外資系アパレルの場合、百貨店をはじめとする売り場のフロア構成などが、ほぼ決まってしまっている。それに比べて宝飾分野では、まだ交渉によってフロア構成の変更などが可能だという。そんなやりがいが転職を支えている。

 もちろん、現在の宝飾需要の高まりが背景にある。高額になったプレタポルテに対して、同じ価格帯なら資産になりやすいジュエリーを選ぶ客が増えている。いろいろな意味で曲がり角に来たファッション、今後はどこに向かうのだろうか。



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