昨年、きれいな色が気に入ってウールの半袖セーターを購入した。お気に入りを手に入れて喜ぶ半面、当初は着るタイミングが難しかった。半袖なので真冬は肌寒そうだし、暖かい初春は毛糸が暑そうな気がしたからだ。
しかし着てみたら思いのほか実用的。気温が定まらない季節の変わり目の、細やかな体温調節にぴったりなのだ。寒ければ長袖シャツに重ね、暖かければ半袖Tシャツに重ねる。どの季節も気温が少しずつ高くなるなか「暖かいけれど暑すぎない」がかない、ずいぶんと役立った。
普通だけど絶妙なさじ加減。そんなありそうでなかった商品が、セレクトショップの26~27年秋冬内覧会でも多く提案された。ロンハーマンが企画したのは、レイヤードが楽しめるTシャツの3色パック。一年中欠かせないTシャツを、カラーコーディネートが楽しめるパッケージにして、新鮮なアイテムに引き上げた。
冒頭の半袖セーターもいくつかの店が推す。使い勝手の良さが受け、昨秋も好評だったという。温度調節しやすい半袖は、コートでも提案されている。
秋冬商戦はここ数年、気温に応じた柔軟な商品展開が求められてきた。特に暑さが続く10月までの品揃えが課題だった。新たな視点で企画した今秋の商品は、その時期のファッションが楽しめるものばかり。新たな買い物体験につながるか、注目だ。
