スマートフォンやパソコンで文書ファイルを開くと「内容をかいつまんで説明しましょうか」。メールに返信しようとすると「その文章で失礼がないか、添削しましょうか」。最近、AI(人工知能)が色々な場面で口出ししてくる。
生成AIに頼めば企画書作成も必要な情報を勝手に集めてテキスト作成から構成、デザインまでやってくれる。AIエージェントは営業目標達成のために自律的に分析・予測を行い、最適な結果を出す方法を考えてくれる。
人口が先細りの日本にはうってつけのツールだろう。誰がやっても結果の変わらない単純な作業や業務の効率化、省人化にAIを使うファッション企業は増えていると、取材をしていても感じる。
ただ、購入商品へのレビュー要約など、正誤ではなく、情緒が反映される良しあしの判断の分析に使うのは難しいという。仕事や勉強に利用するだけでなく、悩みごとを相談する人も多いらしいが、感情のないAIが当意即妙な答えを導き出しても、それは大量のデータ学習と確率的な計算が生んだ偶然ということだ。
新聞記事作成にもAIが使われるようになった世の中で、時代遅れかもしれないが、個人的にはこれからも自力で文章の意図を読み解き、メールの返事も自分で書くつもりだ。共感や相互理解につながる言葉を生み出すのは人間の仕事だと思う。
