ある取材先の工場は、生産性向上のため補助金を活用し、大規模な設備投資を進めている。その経営者が「補助金事業が多すぎる気がする」と漏らしていた。
気になって国から発表される補助金や助成金の情報プラットフォーム「補助金ポータル」で公募中・公募予定の補助金・助成金・支援金を調べると出てきたその数6683件。国や省庁、都道府県、市区町村などがそれぞれ独自の補助金を設けているため、数が膨大になるのだろう。これでは自社に合った補助金を探すだけで大変な労力が必要なる。
人手が充足している大企業なら担当者を厚く配置し、マッチする補助金を探すことも出来る。しかし、余裕がない中小企業が補助金を本当に活用できるか。検索した後は内容を精査し、書類を作成。時には口頭審査もある。「中小企業にとって申請難易度が高い」と話すその社長の指摘にはうなずかされた。
補助金の原資は基本的に我々の税金である。本当に必要としている企業にその情報が届いているのか。規模による情報格差や申請能力の差に左右されにくい仕組みを作ってほしい。
(森)
