1月2、3日に開催された「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)。今大会で最も注目されたのは、山登りの5区(距離20.8キロ)を走った青山学院大学の黒田朝日選手だろう。たすきを受けた段階でトップとは3分25秒の差があったが、黒田選手は力強い走りで大逆転。区間記録を1分55秒上回る驚異的な新記録をたたき出した。
その黒田選手が履いていたのが「アディダス」のシューズだ。実は全10区間のうち、六つの区間1位の選手がアディダスを履いた。さらに出走ランナーのブランド別シェアでもアディダス(35.7%)がトップだった。
ブランド別着用率ではアディダスの圧勝という印象があるが、「ナイキ」が厚底シューズを打ち出し、90%以上のシェアを得た5年前とは様相が異なる。今回のシェア2位は28.5%の「アシックス」、3位は16.7%のナイキ、4位が14.8%の「プーマ」となり「だんご状態」だった(アルペングループマガジン調べ)。
これもメーカー各社が厚底ランニングシューズの開発を強化したため。その結果「トップ製品の差を感じるのが難しい」(大手小売り幹部)ほどに各ブランドの性能が伯仲。全体のレベルアップや新記録にもつながった。選手だけでなく、技術とシェアを競うメーカー同士の勝負からも目が離せない。
