《めてみみ》インドの存在感

2023/10/02 06:24 更新


 インドの存在感が高まっている。22年のGDP(国内総生産)はドイツに次ぐ世界5位。わずか20年で約10倍に成長した。人口増はこの先40年続く見通しで、GDPは30年に日本を抜き、50年には世界2位になると見られる。

 日本の繊維・ファッション企業もインド強化の動きが目立つ。アシックスは今年度のインド事業の売上高が約40%増の530万ドルの見込みで、26年度には1億ドルの計画。このほか、ユニクロ、ワコールなどもインド市場に力を入れる。東レは内販を狙い、テキスタイル拠点を拡充する。

 インドに限らないが、ビジネスをする上で、その国の文化や風習をよく理解することが必要だ。インドの白物家電でトップシェアの韓国メーカーの事例はそれを痛感させられる。化学物質を放つようになっている洗濯機は、ネズミに配線をかじられるのを防ぐため。鍵付き冷蔵庫はお手伝いさんが食材を盗まないようにするための機能という。

 旭化成はキュプラ「ベンベルグ」が民族衣装のサリーに使われており、インドは重点市場。販売だけでなく、近年は現地の社会貢献に力を入れる。例えば、機械を無償貸与することで綿花の種から採れるベンベルグ原料の品質を向上させ、新規雇用にもつながった。今後30年以上成長する国、長く付き合うにはウィンウィンの関係が欠かせない。



この記事に関連する記事