映画『プラダを着た悪魔』の続編の撮影が始まった。ファッションを題材にした映画で、これほどカムバックが期待されていた映画は他にないのではないだろうか。かくいう私も、最近の楽しみはSNSで流れてくる撮影現場のキャストをキャッチした写真を眺めること。「あの頃」と何一つ変わらない奇跡のようなビジュアルで、感動はもちろん、感謝さえ湧いてくる。
見どころの一つといえば、おしゃれに興味のないアン・ハサウェイ演じるアンディがファッション誌の仕事を通して大変身を遂げていくことだろう。次々と変わるファッションから、着飾る楽しさと新しい自分に出会える喜び、内面をも変える力を感じさせられる。
そのファッションに早くも注目が集まっている。「ジャンポール・ゴルチエ」のセットアップや「コーチ」のビンテージバッグ。「サカイ」のシャツとプリーツスカートを合わせたスタイルもある。今は全て特定してしまえる時代。だから、見たいようで見たくない。でも見たい。そんな感情のせめぎ合いだ。再びファッション業界に明るい光をもたらしてくれることに期待したい。
(音)