《めてみみ》女性をたたえる3月

2023/03/03 06:24 更新


 欧州デザイナーコレクション真っただ中のミラノやパリでは、すでに早咲きの桜が咲いている。日本でも、そろそろ開花前線の北上が話題になる季節だ。春間近のきょうは桃の節句。ひな祭りだ。

 5月5日が男の子、3月3日が女の子の節句と定まっていったのは、江戸時代とされる。桃やひな人形を用いることから、「桃の節句」「ひな祭り」と呼ばれた。ひな人形には、娘の厄(やく)を引き受ける役目があるため、災いがふりかからず、美しく成長して幸せな人生を送れるようにという願いが込められている。

 日本ではひな祭りで女の子のお祝いをする季節だが、英国では母の日に向けたキャンペーンが盛んになる。母の日は、日本や米国では5月だが、英国では3月。イースターの3週間前の日曜日とされているが、正確には「春分の後の、最初の満月の次の日曜日」とのこと。今年は3月19日になる。ロンドンのセルフリッジ百貨店でも母の日に向けた催事が行われていた。

 ほかにも3月は女性に関する記念日がある。来週8日は国際女性デー。女性の権利運動をたたえ、社会参加や地位向上を訴える日だ。ジェンダーにおける平等を目的に75年に制定されたが、日本の現状はいかに。ジェンダーフリーが当たり前にもなっているコレクションの現場から思いをはせる。



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