《めてみみ》平和への志

2023/01/01 06:20 更新


 繊維・ファッションビジネスの回復を願う新年。本日付「経営トップアンケート」では、半数を超える経営者が23年の市場は「良くなる」と答えた。行動制限の解除や入国規制の緩和への期待の高さの表れだ。一方、「変わらない」も3割を占め、不透明感が残る。

 コロナ禍の終息はまだ見通せず、物価高もある。人口減少で市場のパイそのものが小さくなる。一方、世界は80億人を超え、グローバル市場では成長が期待できる。経済の回復には、ロシアによるウクライナへの軍事進攻を一刻も早く終わらせる必要がある。戦争は多くの尊い生命が犠牲になり、最大の環境破壊でもある。政治や経済を不安定にする。東アジアにおける安全保障への懸念から、我が国政府は軍事費を大幅に増やそうとしている。景気回復が遅れるなか、増税も予定される。

 改めて「ファッションは平和産業」であると強調したい。平和で安心できる生活が保障されてこそ発展できる。こうした思いと先の戦争への反省もこめ、私たちの先輩は本紙の題字として、日本を象徴する「桜」と平和を象徴する「ハト」の図案を作った。

 今年、繊研新聞社は創業75周年を迎える。次の四半世紀こそ、世界の平和とファッションビジネスの大きな発展を作り出したい。創業の志を忘れず、今後も業界の皆さんとともに力を尽くす。



この記事に関連する記事