《めてみみ》3年ぶり

2022/12/08 06:24 更新


 「流行語大賞」には選ばれなかったが、今年は「3年ぶり」という表現が様々な場面で聞かれた。言うまでもなく、コロナ禍前の19年以来という意味。3月22日にまん延防止等重点措置が全面解除されて以降、コロナ禍で休止していた行事などが再開され、外出機会も増え、ファッションを含めて消費も活発になった。

 SCでは多くの施設がコロナ禍で控えた大型イベントの復活によって、集客を取り戻している。再開したイベントはコロナ前と同じ人気企画が多い。一方で、コロナ下の環境変化を踏まえて企画の一部を変えたものもある。

 「3年ぶりの再開」ではないが、小田急線相模大野駅前の相模大野ステーションスクエアは、昨年11月のクリスマスツリー点灯イベントで近隣の中学・高校の生徒による音楽コンサートを初めて開いた。これが好評だったため、今年は参加団体数を増やした。

 以前の点灯イベントでは著名タレントを呼んでいたが、昨年から「地域住民参加型」にした。昨年のイベントが「地域に感謝を伝える」開業25周年記念企画の一環だったこともあるが、コロナ下でのテレワークの拡大などを背景に近隣のSCを利用する客が増え、SCに「地域共生」がますます求められるようになったためだ。コロナはSCが「本来あるべき姿」も改めて浮き彫りにした。



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