早いもので今年も残り1カ月強となった。年の初めに立てた目標や計画は実行できただろうか。仕事や勉強の目標だけでなく、トレーニングやダイエットの目標を立てた人は多いのではないかと思う。
筋トレやボディーメイクのブームが継続し、体や健康への意識は高まるばかり。24時間営業のフィットネスジムやパーソナルトレーニングのジムの新規オープンも相次いでいる。
一方、欧米のインナーやビーチウェアの業界が先駆けになった〝ボディーポジティブ〟という考え方もファッション業界に広く浸透してきた。ありのままの自分をポジティブに受け入れ、愛そうというムーブメントだ。プラスサイズやリアルサイズのモデルが、ランウェーやブランドビジュアル、ECサイトに頻繁に登場するようになった。モデルは背が高くスリムであることが当たり前という画一的な価値観から、美の基準に多様化が進んだ。
最近では〝ボディーニュートラル〟という考えも出始めている。ポジティブになることを強要せず、自分の体をそのまま受け入れるという、中立的な考え方だ。ポジティブなムーブメントに疲れたら、一度ニュートラルな位置に立ち返るのもいい。
いずれにせよ見た目は、その人を構成する一部分でしかない。そんなことを考えながら、来年の目標を立て始めてみようと思う。