池袋パルコに4月1日にオープンしたオンラインゲームのキャラクター雑貨店「コリーモア!」の売上高が7月末までで1億円に達した。3月中旬に改装オープンした人気レディスブランドの7月末までの売上高を上回った。
そのレディスブランドも当初予算を達成し「好調」だから、コリーモア!の売上高はかなりの高水準。平均単価はそのブランドよりも低く、相当な客数を獲得したことになる。都心部の高感度ファッションの館であるパルコで、短期間の比較とはいえ、キャラクター雑貨の売り上げがファッションを上回ったことに市場の変化を感じる。
同店はコンテンツを毎月入れ替え、シーズンごとに協業商品も販売する初の常設店。コンテンツにイケメンキャクラターとの恋愛ゲームが多く、女性客に人気だ。特徴的なのは客層が幅広く、「いわゆるオタク風ではない」点。この傾向は、他のアニメやゲームなどのキャラクター雑貨店でも同様。
好きなアイドルやキャラクターなどの「推し」を応援するために出費する「推し活」消費が活発だ。コロナ下で自分の趣味に時間とお金をかける人々が増え、裾野が広がった。コリーモア!の売れ方は「ニッチ」とされた推し活市場がメジャー化し、ビジネスチャンスが大きいことを示した。推しに対する消費者の「共感」がキーワードだ。