上海は先週から徐々に気温が下がり過ごしやすい季節になってきた。街中でもキンモクセイの花が香り始めた。「いつもより秋の訪れが早いのでは」とのあいさつを会う人ごとに交わしている。9月23~25日に上海で開かれたインターテキスタイル上海アパレルファブリックスにも多くの業界関係者が来場した。
出展企業は20カ国・地域の3345社・団体。3月展が中止だったため1年ぶりの開催だったが、コロナウイルスの影響で地域別では13カ国・地域、1077社・団体減った。来場者数は未発表だが、相当減った印象を受けた。
これまで初日朝の地下鉄最寄り駅は大混雑で、改札を出てから入場するまで1時間を要する場合もあった。それが今回は15分程度で入場できた。他の展示会と同じように事前登録に加え、身分証と健康QRコードの提示が求められた。会場内の人はまばらだったが、ジャパンゾーンには大勢が集まっていた。
ジャパンゾーン以外に出展した日系企業の多くのブースもにぎわっていた。コロナ禍により消費行動や消費者の求める物が変わったと中国でも言われている。「他社にない製品を作るため日本素材を」と考える中国ブランドは増えているようだ。成長著しいECブランドは、短納期を求められる。ビジネスチャンスをつかむには新たな仕組みの構築が不可欠だ。