《めてみみ》今を見るアンテナ

2019/06/25 06:24 更新


 アーバンリサーチがEC限定のセレクト業態「URBS」で、韓国ブランドを販売する。若い客層に人気なこともあるが、「シーズン性をあまり気にせず売れるから」というのも仕入れる理由。

 URBSは「アーバンリサーチ・バイヤーズ・セレクト」の略で、ECに特化した「店」だ。実店舗を想定したスタイリングやシーズンMDに縛られず、バイヤーがほれ込んだブランドの「逸品中の一品」を仕入れて売る。これがコンセプト。

 ただ、日本や欧米のブランドで次のシーズンの商品を買い付けると、実際に売るタイミングはその半年後になるわけで、「今欲しい」にタイムリーに応えることは難しい面があった。「いつでも欲しい」商品の仕入れには支障はないのだが。そこで韓国ブランドに目を付けた。

 来秋冬向けにウィメンズ、メンズの服や雑貨を買い付けたが、SNSなどを通じて現地ではかなり有名なブランドでも、まだ小規模なところが多い。短納期生産は当たり前で、実売期に引き付けたオーダーにも別注にも応じてくれる。

 「半年後を見据えて仕入れる仕事に慣れてしまうと、『今これが良い』を見極めるアンテナの感度が鈍る」と担当バイヤー。オリジナルの期中生産に頼らなくても、目を向ける場所を変えれば、旬の商品をセレクトして仕入れることができるようだ。



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