《めてみみ》オフィスのあり方

2019/03/25 06:24 更新


「スノーピーク」をネーミングしたミーティングスペースではたき火を囲んで打ち合わせ(トヨタオートモールクリエイト)

 オフィスのあり方が大きく変わっている。多くの機能を持つ集約型の一方で、シェアオフィスやサテライトオフィスに機能を移転した分散型など、オフィスには企業の思想や姿勢が表れる。

 オートモールや商業施設を運営するトヨタオートモールクリエイトが新しいオフィスを披露した。訪問者を迎え入れる応接室や会議室には、「2000GT」「AE86」「TOYODA・AA型」など歴代の名車の名前が付けられ、ドア横にはそれらのミニチュアカーが飾られている。

 ユニークなのは本社スタッフが働く執務エリアだ。スペースやコーナーなど随所に、同社が運営するトレッサ横浜やカラフルタウン岐阜に出店する企業の名前が付けられている。「スノーピーク」のミーティングスペースには、たき火台付きのテーブルを囲んでチェアが置かれ、「TOHOシネマズ」のプレゼンテーションスペースでは大画面の前に映画館のようにシートが配置されている。

 本社に常駐していると、テナントとの付き合いは伝票やパソコン画面だけになりがち。「もっと身近に感じて欲しい」との狙いから、テナント企業の商品やロゴをいつも目に触れる場所に配した。執務エリアを「ショッピングモールゾーン」と名付けたのも、モールを運営する企業であることを見失わないようにするためなのだろう。

思わず会議がしたくなる「2000GT会議室」


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