《めてみみ》毎日会話

2018/02/28 04:00 更新


バレンタインデーにテナント従業員にチョコレートを配る抽選企画も行うなど、ES(従業員満足)活動に取り組む本厚木ミロード

 本厚木ミロードは4月1日から、運営事務所スタッフの勤務シフトを見直す。午後1時15分~午後9時30分勤務の「遅番」を廃止し、午前9時30分~午後5時45分勤務に一本化する。

 同日から、飲食店などを除き、閉店時刻を従来の午後9時から午後8時30分に早めることに合わせるとともに、店舗からの問い合わせが日中に多いことが理由だ。同時に、客からの施設への電話受付を案内カウンターに外注する。業務の効率化に加え、「店舗スタッフとコミュニケーションする時間をさらに増やす」狙いがある。

 セレオ国分寺は昨年7月から、事務所スタッフによる「巡回日誌」を始めた。8人のスタッフが持ち回りで、店舗を巡回して店舗スタッフと会話した内容を毎日記録している。同施設は館と事務所が離れているため、「事務所スタッフが店舗を巡回しにくかった」。日誌を始めた結果、「巡回する回数が増え、店舗スタッフとのコミュニケーションも深まった」という。

 SCで店舗スタッフの人手不足が深刻化しているが、「事務所のスタッフも足りず、店舗とのコミュニケーションがなかなか取れない」という施設も多い。ディベロッパーとテナントの連携強化はSC運営には不可欠。事務所スタッフの働き方を工夫することがディベロッパーにますます求められるようになった。



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