《めてみみ》結果にコミットする

2017/10/24 04:00 更新


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 体形が劇的に変わるパーソナルトレーニングのCMが印象的なライザップが、ファッション企業への投資を増やしている。その狙いを社長に取材すると、ジムも服屋も「基本的には同じものを売っている」との答えが返ってきた。

 いわく、同社の急成長をけん引するパーソナルトレーニングジムは体を鍛える環境を提供するのではなく、会員のニーズに応じて「なりたい体形になること」、ようするに一定の投資をすることで得られる自己実現を売っている。

 CMでそのことを重点的に伝えているので、同社の入会希望者には「他のフィットネスクラブとではなく、高級ブランドのバッグを買うか、ライザップに入るかを比較検討している人が多い」。

 ファッション関連の企業についても、衣・食・住の「衣」としてではなく、着る人の見た目や気分を「上げる」ためのきっかけになる商品を提供できる可能性の有無でグループ傘下に加えるかどうか、判断しているとのことだった。

 同社がこの間投資した企業を含め、日本には服屋が無数にあるし、消費者のほうも、普通に生活するのに必要な服の数ならもう足りている。さらにもう1枚買ってもらうには、トレンドや品質だけではなく、客の求める「結果にコミットする」ための価値を服にどうやって付与するか、知恵を絞る必要がある。



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