《めてみみ》パジャマはお邪魔?

2017/10/23 04:00 更新


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 みなさんは何を着て寝ますか。私は40歳を過ぎてから断然パジャマに。若い独身時代は、夏は下着、冬はスウェットで過ごしていた。だが、今はパジャマの方が楽だ。素材やデザイン、縫製・仕様が寝ることを想定して作っているので、快眠できる気がする。

 ナイトウェア専業によると、他業態には低価格品があふれるなか、百貨店の紳士パジャマ売り場は団塊世代が主力顧客で、「父の日」を中心にギフト需要が高い。近くに大病院のある百貨店では、入院患者へのニーズからパジャマ売り場が充実していると言われるほど。

 少し前にはルームウェア、リラクシングウェアが注目されたが、メンズ市場では期待したほど盛り上がらなかった。ただ、インテリアや家具にこだわる人が増え、家にいる時間を快適に過ごしたいという思いは強まっているため、そうした時にふさわしい服は求められているのだろう。

 よく取材する新興メンズブランドで、上質な生地を使ったパジャマやガウンがニッチな層に受けているという。専業でもインポートのシャツ地を使った3万円台半ばの高級パジャマを提案するなど、攻めのMDを組んでいる。最近、枕にこだわる人は出てきたが、パジャマはおざなりの人が多い。人生の3分の1は布団の中で過ごすのだから、寝る時の服にもっと投資しても良いのでは。



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