《めてみみ》休館日

2017/10/04 04:00 更新


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 ららぽーとTOKYO-BAYは9月の休館日にテナントスタッフの希望者を集めたバスツアーを実施した。「スタッフをねぎらうと同時に、異なる店舗のスタッフ同士の交流が施設全体の一体感を生む」(西島悦子所長)と考え、15年から再開した。

 今年はマザー牧場(千葉県富津市)に行く企画で、バスを4台に分けて約175人が参加。ジンギスカン料理を囲んだ大宴会も開いた。参加者の大半はファッション・雑貨店を中心とした若いスタッフだった。

 「仕事が終わった後に上司とお酒を飲みに行きたがらない若い人が増えた」とよく聞く。「仕事以外はプライベートな時間を過ごしたい」という人たちは若い世代に限らず、多い。SCで働くテナントスタッフにとって、休館日は貴重な休息日であり、個人で楽しんだり、友人、家族と過ごせる日だ。

 にもかかわらず、ツアーに多くの若いスタッフが参加したのは「みんなと一緒に楽しみ、何かをしたいという若い人たちが増えている。加えて、他店のスタッフと交流したいというニーズも多いため」と西島所長は言う。

 休館日の活用の仕方は様々。前日から泊まりがけの研修旅行を行う施設もあれば、スタッフの休日として徹底させる施設もある。大切なのはディベロッパーがスタッフのニーズをくみ取り、働きがいを引き出す姿勢だ。



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