《めてみみ》日系コンビニ健闘

2017/05/31 04:00 更新


 上海でも日本同様にコンビニエンスストアの競争は激しい。日系、韓国系、中国ローカル系がある。日系の隣に韓国系や中国系が出ている場所もある。店員の対応は、やはり日系に一日の長がある。

 地下鉄駅構内は日系のコンビニが中心だ。最近は交通カードのチャージもでき、文字通り便利な店になっている。日系のコンビニの中には、日本で免税店の看板を掲げる店舗も出てきた。上海から日本へ行った観光客にとって、身近で安心な店舗は日本でも自然に足が向くだろう。

 中国連鎖経営協会がまとめた中国便利店ランキングによれば、ファミリーマートの7位を最高に日系の健闘が目立つ。ただ、上海市内ではサービス産業の人材確保が困難になっているという。確かに飲食店では、地方から出てきたばかりの人が戸惑いながら機械を操作して、レジに長い列ができている場面に出合うことがある。

 膨張し続ける上海。現在の人口は2400万人で、2500万人までは流入を認める計画、とある役人から聞いた。これ以上になると都市の様々なインフラが対応できなくなるからとの説明だった。新常態と言われる中国だが、上海では日本にはないパワーや熱気を感じる。日系コンビニの健闘を見ると、日本で磨いたビジネスモデルで通用するノウハウは、まだまだあるのではないか。



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