メンズ有力専門店の26年春夏のカジュアルは、オーセンティックなアメカジやトラッドを今っぽくアレンジしたスタイル提案が根強い。春先はハリントンジャケットやGジャンなどゆったりシルエットのショート丈アウターに、太めでストレートシルエットのジーンズやトラウザーを合わせるコーディネートが引き続き主流。1~3月の肌寒い時期はジャケットとパンツのセットアップやレザーアウターで客単価アップを狙う店も目立つ。シーズンを通してシャツをキーアイテムに据えるショップは無地に加え、今季はギンガムやマドラスなど素朴なチェック柄にも注目している。夏本番の時期用にポロやヘンリーネック、スキッパーなど襟形を変化させた薄手のジャージーを多く仕込む店もある。シューズはごつい作りのスニーカーやブーツに代わって、足元をコンパクトに見せるローファーを選ぶ店が増えている。
(柏木均之、価格は税込み)
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ベーシック&エキサイティング
ビームス 吉川基希ディレクター
原点回帰をテーマにアイビーやヘビーデューティー、ビンテージ、ストリートなど時代ごとのトレンドから定番の要素を抜き出してアップデートする。太めのジーンズや肩を落として着るGジャン、スウェットシャツはハード目のウォッシュやダメージ加工を施して90年代調のニュアンスを加えている。足元はスニーカーソールのローファーを合わせて今っぽくまとめる。

Gジャン4万4000円、フーディー1万9800円、Tシャツ1万2100円、ジーンズ3万5200円、ローファー2万7500円「ビームス」
ニューノスタルジア
ビューティー&ユースユナイテッドアローズ 藤橋亨平ディレクター
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